入院後、初のつまずき「ステロイド精神病」
夜中に目が覚めて、頭が冴えてそのまま眠りにつくことが出来ません。
副腎皮質ステロイドによる精神症状は、多幸感、そう状態、情緒不安定、不眠、抑うつ、行動の変調、自殺企図など多様である。
コルチゾール、デキサメタゾンが最も発現頻度が高く、次にプレドニゾロンが高い。
発現時期は、早期出現型(治療開始後2週間くらいまでに出現し、減量で急速に消失)、中期発現型(治療開始後2週間~1ヶ月くらいから発現し、投与量がある程度減量されるまで持続)、後期発現型(治療開始後数ヶ月してから問題となる)に分類され、早期と中期が多い。危険因子として
- 女性
- プレドニゾロン換算で40㎎以上の高用量
- 長期投与等
投与量と精神症状の発現の潜時、持続時間、程度、病像の種類との関係に相関はない。